学術集会

第31回日本新生児看護学会学術集会

第31回日本新生児看護学会学術集会 会長挨拶
東京女子医科大学附属足立医療センター
NICU・GCU看護師長
秋谷直子
このたび、第31回日本新生児看護学会学術集会を2022年11月25日(金曜日)~26日(土曜日)の2日間、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催させていただくことになりました。COVID-19の収束がいまだ見えてこない中ではありますが、感染予防対策を徹底し、現地開催を予定しております。2022年11月24日(木曜日)~26日(土曜日)に長谷川久弥会長が担当する第66回日本新生児成育医学会学術集会との共同開催となっており、同会場でおこなわれます。日本新生児成育医学会とは、合同シンポジウムなどを通して有機的な連携を持って運営に臨みたいと思います。
本学術集会のテーマは「新生児看護-未来への贈り物-」です。医療の進歩により、今まで助けられなかった命が助けられるようになった一方で、長期入院児や医療的ケア児への対応が課題となっております。そこで合同シンポジウムでは、「ファミリーセンタードケア」について、未来ある子どもたちが家族とともにその子どもらしく過ごしていける環境が整えられるよう意見交換できればと考えております。また、合同ミニシンポジウムでは、「NICUにおける臨床工学士の役割」や「新生児領域におけるタスクシフト/シェアリング」について討論します。日本全体で働き方改革が推進される中、多職種が協働し、看護師が専門性を発揮できることで、患者へのタイムリーな医療提供が可能となり、医師・看護師双方の負担が軽減されることを目指した討論ができればと考えています。また、「赤ちゃんを守る感染予防策」についても討論します。MRSAやCOVID-19から赤ちゃんをどう守るか、感染予防策を講じながら、赤ちゃんと家族双方が健やかに成長していけるために、どう働きかけるかなど意見交換ができればと考えています。
ハイリスク新生児看護は「目指す看護実践能力が不明瞭」であったり、「適切な看護実践の評価が難しい」とされ、どの施設でも看護師のキャリア発達やそれに必要な教育に試行錯誤しながら実践されていると思います。科学的根拠に基づきケアを実践、教育を行うことで安全で安心な看護ケアの提供ができ、そのことが子どもの未来にもつながっていくと考えています。日頃の成果をぜひご発表いただき、共有し、討論していければと期待しております。
 新生児看護とその未来について、皆様と討論できることを楽しみにしております。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

http://jann31.umin.jp