学会の概要

趣意書

近年における新生児医療の進歩は、未熟児新生児看護を変容させました。新生児看護は、出生前・出生時・出生後という母性看護と小児看護の連続性、つまりペリネイタルの概念で、また地域看護との関連で、児に対してのみならず両親や家族を包括して捉える必要のある領域であることが強調されるようになりました。 同時に、集中看護の要素や、両親に対する心理的なサポートや教育的かかわりも重要な部分を占めるようになりました。

看護職は、他職種あるいは他領域との連携を保ちながら、未熟児や疾病をもった新生児が生きていく過程に、また両親や家族が心理的な危機を克服して新たな役割を引き受けていく過程にかかわっています。

日頃の看護実践の結果は、ケアの向上を目指して、さまざまな研究会や学会で報告されてきました。しかし、未熟児新生児の看護に携わる看護職が一堂に会して、専門的に討論する場はありませんでした。

この数年来、わが国でNICUにおける看護が定着するにつれて、未熟児新生児看護を標準化し、向上させていくために、 さらに専門領域の一分野として確率していくには、全国的なネットワークを作り、その中で研鑽し合うことが不可欠であるということが看護職の間で意識されるようになりました。

このような時期に、未熟児新生児看護に携わる看護職が討論できる場を設けるために、密接な提携が必要な医師の立場から支援を戴き、平成3年2月24日に初回の会合を持ち、その準備を開始しました。

平成3年10月26日には、日本未熟児新生児学会および新生児診療連絡会のご支援と御協力によって、 新生児看護職209人(75施設) が東京に集まり、第36回日本未熟児新生児学会と併行して、新生児看護サテライトミーティングを改め「日本新生児看護学会」を発足させ、組織委員を選出するに至りました。

さらに多くの看護職の皆様をはじめ、新生児医療にかかわる専門職の方々のご賛同を得て、新生児看護の向上と専門化に貢献したいと考えております。

日本新生児看護学会理事長 横尾 京子

平成3年10月26日

発起人および組織委員

  • ○入江暁子
  • 江口寛正
  • 大迫郁子
  • 長内佐斗子
  • ○片田範子
  • ○横尾京子

(五十音順、○印は発起人)